お手元不如意ブログ

拙者、ブログ侍じゃ

秋元康は音楽業界を腐らせたのか。音楽と商業の話。

秋元康を知らない人は今やいないだろう。

 

AKB48グループ坂道シリーズのプロデューサーで、

ほぼすべての楽曲の作詞を担当しているのが彼、秋元康だ。

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親戚にいたら羽振りよくお年玉をくれそうな見た目をしているが、

秋元康の資産はそんなレベルのものではない

 

AKB48グループといえばここ十年近く、ジャニーズとともにオリコンヒットチャートを牛耳っていて、

また、ここ数年坂道シリーズの人気もすさまじく、

私の周りにもドルオタ街道を歩みはじめてしまった人が絶えない。

あいつ元気してるかな...。

 

彼が当たり前のようにミリオンヒットを量産するものだから、我々も感覚がおかしくなっているが、ミリオンヒットは簡単なことじゃない。

 

CDという決して安くない円盤を簡単に100万枚以上売上続ける彼は一体何を考えているのだろうか。

 

 

常に話題をつくり続ける秋元康

 

最近もこんなものが話題になった。

 

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これはJR原宿駅に貼られていた秋元康プロデュースガールズバンドのポスターだ。

 

要するに「ガールズバンドのメンバー募集!動機はなんだっていい!この俺が売ってやる!!!

ってこと。

 

この件に関してネットのみなさんはだいぶお怒りのようで、

 

女性蔑視だ

 

バンドをなめるな

 

音楽業界を腐らせるのもいいかげんにしろ

 

などなど、フェミニストからバンドマン、音楽好きまで、様々な方面から否定的な意見が相次いでいる模様。

 

秋元康はこんな風に炎上することも計算済みだったんだろうなあ、というのが個人的に思うところ。

 

このポスターは物議をかもして結局話題になっているわけだし、

 

秋元康プロデュースガールズバンドは世間に取り上げられるし、

 

どうせまた馬鹿みたいにCDが売れて、めちゃくちゃ儲けるわけですよ。

 

 

あーあ、いいな。一生暮らせるだけのお年玉ください、秋元おじさん。

 

戯言はこれくらいにしといて、

私が気になったのは否定的な意見の中に多かった

秋元康は音楽業界を腐らせた」ということ。

 

秋元康の音楽業界での活躍

 

 ネット民に音楽業界を腐らせた疑いをかけられた秋元容疑者。

 

彼のヒット作の歴史をみていこう。

 

まずはこちら

美空ひばり川の流れのように」(曲は0:20~)

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言わずもがな名曲。日本人ならみんな知ってる。教科書にも載ってた気がする。

 

作詞にはきちんと秋元康という名前が。

 

おニャン子クラブ小泉今日子など昔からアイドルのイメージが秋元康にはつきまとっているが、作詞家としてこんなこともしていた。

 

秋元康はこの曲を作詞したことを誇りに思い、今でも肩書を音楽プロデューサーではなく作詞家にしているそうだ。

 

 

 

つづいてこちら

稲垣潤一クリスマスキャロルの頃には

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これまた名曲。毎年クリスマスが近くなると必ず流れてるよね。

 

こちらも作曲を担当。やはり天才なのか。

 

こんな詞を書ける人間が音楽業界を腐らせるわけがない、と思ってしまうが。

 

 

 

 

 

つぎは一風変わってこんなの

とんねるず「ガラガラへびがやってくる」

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こんなのも作詞するのか、マルチすぎるぞ秋元康

 

秋元康とんねるずの曲を多く作詞しているが、

その中でもこちらはオリコン1位&ミリオンヒット

 

どこまで売れば気が済むんだ秋元康

 

 

 

 

 

秋元康のヒット曲はキリがないので一気に時代を飛ばしてAKB48

AKB48恋するフォーチュンクッキー

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え、まって、この曲再生数1億5000万回を超えてるよ

どうなってんの?

日本の人口1億3000万にも届いてないよ?

群馬県の人口200万弱だよ?

 

再生数やコメント欄を見てもわかるように、国外人気もすごい。

どれだけ計算高いんだ秋元康

 

AKB48グループはミリオンヒットを連発しており、ヒット作全部挙げたら私の脳みそが溶けるのでこれくらいで許してくださいお願いします。

 

 

秋元康は天才なのに音楽ファンに嫌われるワケ

 

秋元康の今までの作品をみてきて分かるように彼はヒット作を生み出す天才プロデューサーだ。

 

なのにどうして多くの音楽ファンから叩かれているのか

 

 

 

 

答えは簡単

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋元康エンターテインメントやビジネスの天才であってアーティストではないから

 

 

 

 

ということに尽きる。

 

 

とんねるずAKB48グループをみてもわかるように、

音楽性にこだわっているのではなく、どうやったらみんなを楽しませることができるか、たくさん売ることができるかを考えている

 

 

とんねるずの曲は音楽ファンに向けた曲ではなくて、

当時とんねるずの番組を観ていた小中学生に向けて書いている。

 

音楽というよりエンターテインメントとしての成功だ。

 

 

 

AKB48グループのCDには握手券がついている。

この商法は秋元がビジネスの天才であることをよく表している。

 

 

握手券欲しさにファンがCDを大量購入している時点で

そのファンが音楽としてCDを扱っていないのは明白だ。

 

CDがプロ野球チップスのチップス、

ビックリマンチョコのチョコと同じ扱いになっているのだ。

(CDは食べることができないのでもっとタチが悪い)

 

 

しかも、大量購入されたCDは音楽的価値のあるものとして扱われてないにも関わらず、他アーティストの音楽として買われたCDの枚数とまったく同じようにオリコンに集計される。

 

 

結果として今のように

オリコンチャート上位が凝り固まっているというわけだ。

                

 

秋元康は音楽をわかっているが、やり方にこだわらない。

 

美空ひばり稲垣潤一、その他アイドルの曲からもわかるが、秋元康の作詞スキルは天才的だ。

 

どうしてこんな小太りのおっさん 秋元康がリアルな今どきの恋する女子の気持ちを書けるんだ。

 

自分の経験や気持ちをリアルに書けるというのは当たり前で、

本当の天才は経験していないことをあたかも自分が経験したかのようのリアルに書ける。

 

 

こんな詞を書ける人間が音楽をわかっていないはずがない。

 

 

私が惜しいと思うのは、

 

秋元康は絶対に音楽的価値を理解しているのに、

音楽的価値にこだわらなかったということだ。

 

 

彼は音楽的価値を希薄にしても、エンターテインメント、ビジネスとしての成功にこだわっている

 

それだけの話だ。

 

 

 

客(買い手)のことを第一に考えて、

ファンの喜ぶものを作ろうとする。

エンターテイナーとして理想の姿勢なのだ。

 

売れれば勝ち。ビジネスでは大正義。

 

 

秋元康をけなしているのか崇めているのかわからない文章になったけども、これが事実だと思う。

 

 

秋元康は本当に音楽業界を腐らせたのか。

 

短絡的に秋元康が音楽業界をダメにしたと考えるのは間違いだ。

秋元康がいなかったら確実に音楽業界全体の売り上げは下がる

 

 

AKB48グループ坂道シリーズオリコンチャートから消えて、

自分の好きな歌手の売上順位があがればそれでいいのか?

 

秋元プロデュースのCDが売れたところで

音楽ファンの言う「いい音楽」の売り上げはそんなに変わるのか?

 

 

 

 

 

音楽業界が腐っているのを秋元康のせいにして

もっと根の深い問題を無視しているような気がしてならない。

 

そもそも秋元は需要を見つけてそこに供給しているだけ

アイドルと握手したいファンがたくさんいるから握手券付きのCDが爆売れしてるのだ

 

買う人がいるから商業音楽が売れる。秋元の商法に乗っかる人が多いから秋元が儲かる。そういう消費者が多いのが原因なのでは?

 

馬鹿な政党が悪いんじゃなくて、馬鹿な政党を支持する馬鹿な国民が多いのが悪いんだ。

なんて、政治くさい話にもシフトできますが今回はブレるので。

 

 

音楽と商業は絶対に切り離せない関係にある

 

金持ちでもない限り、音楽家は売れないと続けられない。

音楽と商業は切っても切り離せない関係にある。

 

しかし、どうも音楽ファンにはお金のにおいのする音楽を嫌う人が多い。

私も音楽として売られてない音楽が増えるのは不愉快に思うけれど、売れているんだからしょうがない。

 

アイドルだってロックバンドだってジャズプレイヤーだって程度は違うけれど純粋な音楽の内容だけで売れてるわけじゃない

顔、人柄、バンドの雰囲気、ジャケットや話題性で買う人もたくさんいる。私もジャケット買いしてよく失敗するし、特典目当てで買ったりする。

 

 

YMOも似たようなベスト盤やリミックス版をリリースしてるし(アルファ商法)、

ジャケット違いで販売なんてビートルズでもやってる。

 

それをどこまで許せるかっていうのは人それぞれ違うところだけど

私は寛容でいたいです。犯罪じゃないしね。

 

そもそも許そうが許さなかろうが

売れたらオリコンチャートに食い込んでくることにはかわりない。

 

 

 

だったら気にしないで自分の好きな音楽にお金を落とせばいい

好きなアーティストに音楽を続けてもらうにはそれしかないのでは。

 

 

 

 

純粋な音楽をもっと売りたいんだったら、音楽的価値を損ねずに多くの人に売る方法を考えるしかない。

 

 

 

 商業の天才、秋元康が本気を出せばそれくらい思いつきそうだなー

 

 

 

 

 

 

なんてね。